いのちの魔法
本日もベッポマーです
2ヶ月位前だったと思います
いつも 夕方行く公園の散歩道で
スズメたちの声が ひときわ大きく聞こえてきました
どうやら 原因は 私たち・・・
「厄介な奴らが来たぞ!!すぐに高い所に飛び移るんだ!!」
スズメの親鳥が 巣立ったばかりのヒナ達に
危険を知らせているのでした
犬たちを近寄せないようにして 木立のあたりを見まわすと
いました いました!
本当に 今日巣立ったかなぁ と思われる ヒナドリが
フェンスに 必死にしがみついています
ハア~ カワイイ でも アブナッカシイネ~!
チュンチュンいう声が 別の方からも聞こえて
声のする方を見ると
あっ こっちにもいる!
こっちの子の方が ちょっとばかり センパイっぽい
フクロウみたい!! ホントにかわいい!!
こっちは こんな のんきな事言ってるけど
向こうは 必死 命懸けです
急いで 退散すべし
あれから2ヶ月 あのヒナ達が 無事に大きくなって
森の中を 元気に飛び回っていますように・・・
春になって スズメたちが巣作りを始めた頃
我が家の庭には いつもスズメたちの姿がありました。
エサも何もないはずなのに 一所懸命に地面をつついています
そのうち くちばしにリボンのようなものをくわえて 飛んでいきます
それを何度も繰り返すのです
いったい何を運んでいるのだろうと よく見ていたら
何と! 犬の毛だったのです!!
庭に落ちている犬の毛を くちばしいっぱいにくわえるものだから
両端が広がって リボンのように見えたのです
犬の毛が編み込まれた巣って どんなのだろうって
想像してみました
きっとあったかいんだろうな・・・
スズメの子達が 卵の時代から 犬たちの毛に包まれて
あったかく過ごせるなんて
なんて素敵なことだろうって思いました
あの公園で 出会ったヒナ達だって
散歩に来る犬たちの毛で出来た巣で 育ったかもしれない
ひょっとしたら モモちゃん達の毛だって 混じってたかも・・・
そんな風に考えると
縁もゆかりもないように見えるもの同士だって
どこでどう繋がり合っているか わからないなあと
つくづく思います
いのちほど 神秘に満ちたものはないと思います
たったひとつの あんなに小さな 桜の実の中に
こんな大木になって こんなに見事に花を咲かせて実をつける
その全てが用意されているなんて
誰が 想像できるでしょう
これは まさに とびっきりの 魔法です
サナギから 見事なチョウが 羽ばたくことだって
卵から ヒナが孵ることだって
ネズミとも モグラともつかない生き物だった 子犬たちが
フッサフサの毛並みの良い犬に いつの間にかなってることだって
思いもよらないことです
私たち自身だって
何一つ出来ない 100%人に頼らなければ生きられない
立つことすらできない 赤ん坊が
立つことを覚え 言葉を覚え 長い年月を経て
ひとりの人間に なっていく
これらはすべて 神秘であり 魔法に思えます
地球は いのちの星 です
いのちと いのちの 出会う場所
目を凝らし 耳を澄ましさえすれば
私たちの周りは いのちの不思議に満ちています
そして 知ろうとさえすれば 自然は いのちの魔法を
その驚きと感動を どんな小さないのちの中にも
見せてくれます
いのちは いのちから 離れて生きることは出来ません
現代の不幸は
人間を あらゆるいのちの営みから切り離し
いのちのないものに 閉じ込めてしまおうとする力に
抗えないところにあると 思います
いつの間にか 私たちの周りは いのちのないものだらけになっています
いのちは いのちによってしか 癒されることは出来ないのに
大昔から 友のような存在だった 動物も 植物も
いつの間にか 厄介者邪魔者扱いされて 代わりに
いのちのない 機械が 友人の座に納まっています
お話に出てくる 乗っ取りの手口のようです
よくよく考えれば 大変な危機なんじゃないかと思います
いのちあるものを 自分のまわりに取り戻そうと意識することでしか
人間をいのちから遠ざけようとする力に対抗し得ない
そんな気がします
人間が人間らしくあるために
犬たちはいつも そのことの大切さを 教えてくれます
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