ある野犬たちの物語・・・無責任の結果を背負わされて

この記事は


、から続いています



その女性は話し始めました・・・


**********


この家の周りに、2頭の野良犬(捨て犬)が現れるようになったのは

十数年前のことでした


かわいそうだと、女性の夫が食べ物をやるようになり

2頭はそのままその辺りに住みつきました


その2頭の子どもが年を追うごとに増え

ほかの野犬や捨て犬なども集まって

一番多い時には二十数頭を超えていたそうです


モモはそんな野犬の群れの中で育ち

仲間や家族と共に暮らしていました


けれど、群れになった野犬は近隣の住民に恐怖を与え

住民から苦情が来るようになると

最初は可愛いから、と食べ物をやっていた

その女性の家の人たちも世間の目を気にして犬たちを見捨て

ついには愛護センターがその家の庭に捕獲機を仕掛けました


その日から、野犬たちは毎日のように捕獲機に捕らえられ

センターに連れて行かれました


恐ろしい一連の出来事から、かろうじて生き延びることが出来たのは

わずか数頭の犬だけでした

av-33.jpg


その中の一頭がモモです・・・


あの日、モモに駆け寄ってきた犬(Kちゃん)は

野犬の群れで生まれた一頭で

体が弱かったため、10年ほど前に捕まえて不妊手術をし

女性の家の飼い犬にしたそうです

(普段は納屋にいるそうで 首輪もリードもつけていませんでしたが)


話の中で、女性は

「毎日のようにセンターの人が犬を連れて行ってくれてね~」と

言いました

人がよさそうなその女性が

顔色一つ変えずに、むしろ表情を和らげて

その恐ろしい話をするのを見て

愕然としました・・・


情にもろく、自分のことを優しいと思いこんでいる人ほど

時に想像出来ないほど無慈悲です・・・

av-166.jpg



そして、普通の良い人、優しい人であっても

困れば責任を放棄し

最初は可愛がっていたはずなのに

突然態度が変わってしまうのです・・・


話を聞きながら、私は湧きあがってくる怒りと悲しみを

抑えることが出来ませんでした


この場所は、モモにとって大好きな家族や仲間との

大切な思い出の場所であり

また、彼らが次々に連れ去られるのを

目の当たりにした恐怖の場所でもあるのです・・・


現在でも、常に捕獲機が設置されているこの地域

イノシシ用の罠もそこここに仕掛けられ

野犬も度々掛かったというこの場所で

怯えながら暮らしてきたモモ


久々に帰った故郷では

一頭の小さな親せき(Kちゃん)が出迎えてくれました

ただ一頭、その家の飼い犬として

命を保証された彼女もまた

モモと同じように、仲間を目の前で失ってきたのです


モモの生まれた場所も、育った場所も

どんな経験をしてきたかも・・・

少しだけ謎が解けました


人間の都合で奪われた


命、命、命・・・命

aw-247.jpg


もう、これ以上聞くことはありませんでした

私たちは女性に挨拶をし

車に戻りました


モモを車に乗せて、走り出した時

振り返ると

モモがさっきまでいた場所に佇み

こちらをじっと見つめているKちゃんの姿が見えました


走り去る私たちの車が見えなくなるまでじっと見つめ続けていたKちゃん

彼女は何を想っていたのでしょう・・・


モモが元気に生き延びることが出来たことを知って

喜んでくれたでしょうか・・・


あの日、私たちはモモのことを

少しだけ知ることが出来たような気がします

彼女の心に少しだけ近づけたような気がします


そして、突然無表情になるモモのその表情の裏に隠された

はかり知れないほどの悲しみを垣間見たような気がしました

av-171.jpg


この時はまだ、アランという名前が付く以前の

一頭の野犬がいる事は全く知らなかった私たちです・・・💦


長い長い記事になってしまいましたが

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました


長く続いたモモの記事は本日で終わります


モモの故郷を訪ねて

モモは野犬として生まれ、野犬として育ち

野犬として暮らしていた、生粋の野犬であることが分かりました


これが、モモのバックグラウンドです

フィクションではないからこそ、苦しく、悲しい話です

かわいそう・・・という無責任な情からの行動が招いた不幸な結果と

自分たちが困るからという人間の身勝手な理由で

疎んじられ、見捨てられた犬たちに降りかかった残酷な結末

これは、最初の記事に書いたように、殺処分の現状の縮図です

’自称‘優しい人間の身勝手な行動から始まり

最後にはその責任を全て背負わされて

犠牲になった犬たちの物語

そして、名もないまま殺されていった野犬たちの物語です


そんな悲しみを背負ってもなお

私たち人間に心を開いてくれたモモの

心の広さには頭が下がります

そして、モモの家族や仲間に対して周囲の人が取った行動を

同じ人間として、心から申し訳なく思います


私達はこの一月後に 再び

このお宅を訪ねることになったのですが

これから先訪ねることは、もう無いでしょう


それでも、決して忘れてはいけないと思っています

モモの故郷と、モモが愛した家族のことを・・・

av-2.jpg


この話は、この日の約一月後に保護したアランのことに繋がって行くのですが

それはまたの機会に・・・

このお話は、この記事を持って終了とさせて頂きますm(__)m



**********今日のジョジョ**********


早速、お気に入りのベッドが出来たジョジョヾ(*´∀`*)ノ

新しい環境にも慣れてきて

大いびきを書いて熟睡しているそうです(;^ω^)

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例えようのない哀しみ

モモちゃんやアラン、保護された動物の生い立ちを想像すると
胸は苦しくなるし、正直、頭痛や寒気や吐き気もします。

今もたくさんの子が犠牲になっている。
彼らは捕らえられた仲間をどんな思いで見つめてきたのだろう。
そのなかには親も兄弟も子犬も猫もいたでしょう。
自分だけ逃げることも出来たのに、
モモちゃんは全身全霊で子犬に会おうとした。

人間はなんと業の深い生き物なのでしょうか…

Re: 例えようのない哀しみ


あやの&白雪さんへ

想像すればするほど、事実を知れば知るほど
苦しくなるし、悲しい・・・

でも、目をそむけ続けることは出来ない

モモちゃんのような子、アランのような子
コパンたちのような子が
来る日も来る日も殺されていることを考えると
この現実を変えなくては、と思うのです・・・

でも、現実的に見て
全ての子を助けられるわけではない・・・
何か、全体を変えていかないといけないのでしょうが
なかなか難しいです
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プロフィール

ムー

Author:ムー
ベッポ家は ブログを書いているムー(ねえちゃん)とマー(おばはん)・パー(おっちゃん)の3人家族
保護犬~元野犬モモ一家+X の里親探しをしています

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